「食事も気をつけてるし、運動もしてるのに、なぜか体重が減らない…」そんな経験ありませんか?
もしかしたら、その原因は“睡眠不足”かもしれません。
実は、睡眠時間とダイエットの成功率には深い関係があることが、近年の研究で分かってきたんです。
今回は、アメリカのシカゴ大学の研究をもとに、「睡眠と太りやすさ」の意外なつながりについて、わかりやすく紹介します!
寝不足は太る?その理由とは
まず知っておきたいのが、睡眠不足になると“太りやすくなる”体のメカニズムです。
主な理由はこちら:
• 食欲ホルモンのバランスが崩れる
→ 睡眠が足りないと、食欲を増やす「グレリン」が増えて、満腹を感じる「レプチン」が減ります。
• 夜遅くの間食が増えやすい
→ 夜更かししてると、つい何かつまみたくなる経験…ありますよね。
• ストレスホルモン(コルチゾール)が増える
→ これが脂肪の蓄積を促進しちゃうんです。
つまり、寝不足は「食べたい気持ち」と「脂肪を溜める体」の両方を加速させてしまうというわけ。

【研究①】アメリカのシカゴ大学の研究
2022年、アメリカのシカゴ大学で行われた研究では、21~40歳の男女80名を対象に、次のような実験が行われました。
実験内容
• 対象者は、普段の睡眠時間が6.5時間未満。
• 半数は個別カウンセリングで睡眠時間を8.5時間に延ばすよう指導。
• もう半数は特に指導なしの対照群。
結果
• 睡眠延長グループは、平均して1.2時間睡眠時間が増加。
• その結果、1日の摂取カロリーが270kcal減少!
• たった2週間で、平均0.5kgの体重が減少しました。
これはつまり、睡眠時間をちょっと延ばすだけで「自然と食欲が抑えられる」ってこと。無理なく痩せたい人にとっては、かなり嬉しい話ですよね!
【研究②】アメリカのシカゴ大学の研究
さらに興味深いのが、2010年に同じくシカゴ大学の医学部が発表した研究。
実験内容
• 対象は、39〜49歳の肥満気味の男女10名。
• 同じ食事制限のもと、2週間ずつ
• 8.5時間睡眠のグループ
• 5.5時間睡眠のグループ
という2つの条件を体験。
結果
• 8.5時間睡眠では、体脂肪:-1.4kg、筋肉:-1.5kg
• 5.5時間睡眠では、体脂肪:-0.6kg、筋肉:-2.4kg
つまり、睡眠が短いと脂肪があまり減らずに筋肉ばかり落ちてしまうという残念な結果に。
ダイエットで見た目を引き締めたいなら、筋肉は絶対に減らしたくないところ。睡眠って、ただの休息じゃなくて「体のメンテナンス時間」なんです。

睡眠を味方にするダイエット習慣
「じゃあ、どうやって睡眠を改善すればいいの?」という人に向けて、今日からできる小さな工夫を紹介します。
• 寝る2時間前までに夕食を済ませる
→ 消化が終わるころに寝られると、深く眠れます。
• 寝る前のスマホは控える
→ ブルーライトが脳を覚醒させてしまいます。
• リラックスタイムをつくる
→ ストレッチやぬるめの入浴、温かいお茶などがおすすめ。
• 起きる時間を一定に保つ
→ 体内リズムが整い、自然と寝つきがよくなります。
どれも簡単なことですが、積み重ねると睡眠の質が大きく変わりますよ!
朝決まった時間に起きることで、朝食のリズムも整います。

まとめ:痩せたいなら…
ダイエット=食事と運動、というイメージが強いですが、実は「質の良い睡眠」も同じくらい大切なんです。
• 睡眠不足は食欲を増やし、脂肪を蓄えやすくする。
• たった1時間の睡眠延長で、摂取カロリーが自然に減ることも。
• 睡眠が短いと、筋肉が落ちてしまうリスクもある。
つまり、“よく寝ること”は、ダイエットの近道!
ストイックな制限より、まずはしっかり眠ることから始めてみませんか?
運動習慣も大切ですが、無理なく続けるには「歩くこと」から始めるのがオススメです!!